福島市の飯坂温泉で、旧・福島銀行飯坂支店を活用するサウナ施設「いつでもサウナ」が2026年秋の開業を予定している。元銀行ならではの金庫室をサウナ室に転用し、飯坂温泉の源泉、深さ140cmの水風呂、休憩空間をひとつの施設内に組み合わせる。

創業者の高橋勇飛氏が、福島にも毎日通いたくなるサウナをつくりたいという思いから計画を進めていること、銀行だった建物の金庫室をサウナ室として生かすこと、飯坂温泉街の入口に立つ建物を地域の新しい滞在目的地にする構想を語っている。
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旧銀行支店をサウナへ転用する飯坂温泉の計画

いつでもサウナは、福島・飯坂温泉の入口にある旧・福島銀行飯坂支店を改修して生まれる予定のサウナ施設だ。「日常を、整え直す場所。」という言葉を掲げ、観光客だけでなく、地元の人が繰り返し通える場所を目指している。
温泉街に新しいサウナ施設ができること自体は珍しくないが、銀行支店という既存建築を転用する点が大きな特徴になる。もともと人が集まり、街の暮らしを支えてきた建物の役割を、今度はサウナという形で受け継ぐという説明がなされている。

飯坂温泉は共同浴場や旅館文化が残る温泉地で、入浴そのものが街の魅力になっている。そこに日常型のサウナが加われば、温泉目的の観光客だけでなく、近隣住民や福島市内からの短時間利用者にとっても、新しい滞在理由が生まれる。
金庫室をサウナ室として生かす構想

公式サイトで最も印象的なのは、銀行時代の金庫室をそのままサウナ室として生かす計画だ。コンクリートの壁、重い鉄の扉、銀行だった頃の静けさといった要素が、サウナ空間の個性になる。新築のサウナでは出しにくい、建物の記憶を残した体験が期待される。
金庫室サウナは、HARVIA製ストーブとペレットストーブを組み合わせるダブルストーブ方式として計画されている。高い熱量と安定した室温に、ペレットストーブのやわらかい熱を組み合わせる構成を予定。
SpaWorksが注目したいのは、単に珍しい建物であることではなく、その建物特性がサウナ体験にどう落とし込まれるかだ。金庫室の重厚感を楽しませるだけでなく、入浴後の休憩、動線、音、明るさまで整えば、飯坂温泉の新しい名物になり得る。
創業者の問題意識は「福島に毎日通いたい場所を」

創業者の高橋勇飛氏は、関東や東海で暮らす中でサウナを生活の一部として捉えるようになり、福島に帰るたびに近くで毎日通いたくなる場所が見つからないと感じていたようだ。そこから「ないなら自分でつくる」という発想で施設づくりに進んだという流れだ。
地方の温泉地では、観光客向けの宿泊施設と、地元の人が日常的に使う入浴施設の間に距離がある場合がある。いつでもサウナが掲げる「日常」は、この間を埋める狙いにも見える。飯坂温泉を旅先として訪れる人にとっては、滞在中の立ち寄り先になり、地元の人にとっては仕事帰りや休日の習慣になる可能性がある。
飯坂温泉の街歩きと相性がよい立地

飯坂温泉街の入口という立地は、サウナ施設として分かりやすい強みになる。温泉街に到着した人が最初に目にしやすい場所であり、宿泊前後の立ち寄りや日帰りの目的地にしやすい。旧銀行支店という建物の存在感も、街歩きの目印になりそうだ。
サウナと温泉街の相性は高い。サウナ後に周辺で食事をする、共同浴場と組み合わせる、宿泊施設へ戻って休むなど、街全体で過ごす時間を広げられる。施設が地域に開かれた運用になれば、飯坂温泉を再訪するきっかけにもなり得る。

一方で、温泉地の既存動線に新施設が入る以上、駐車場、混雑、周辺住民への配慮、夜間利用のルールなどは重要になる。公式サイトでは完成イメージを含むストーリーが先行しているため、実際の利用条件は開業前に確認したい。
サウナ後の水風呂は深さ140cmとし、全身を深く水に沈められる設計を予定する。さらに浴室に飯坂温泉の源泉を引き、サウナと水風呂の後を地元の湯で締めくくる流れをつくる。温泉地に新設する意味を、浴槽の湯にも反映した計画だ。

休憩エリアには約30脚のととのい椅子を用意する予定。映像、香り、音、風を時間ごとに変化させるヒーリングルームと、4~6人で過ごせるコミュニティルームも設ける。一人で休む時間と、会話を楽しむ時間を分けて選べる構成となる。
所在地は福島県福島市飯坂町字若葉町6番1。無料駐車場を備え、レディースDAYを月1~2回のペースで開催する予定だ。完成までの進捗は公式InstagramとLINEで発信し、2026年にクラウドファンディンも予定している。
【料金・アクセス・営業情報】いつでもサウナ

| 施設名 | いつでもサウナ |
|---|---|
| 所在地 | 福島県福島市飯坂町字若葉町6番1 |
| 開業予定 | 2026年秋 |
| 建物 | 旧・福島銀行飯坂支店 |
| 主な設備 | 金庫室サウナ、深さ140cmの水風呂、飯坂温泉の源泉浴槽、ヒーリングルーム、コミュニティルーム、約30脚のととのい椅子 |
| 創業者 | 高橋勇飛氏 |
| 営業時間予定 | 平日12:00~24:00、土日・祝日9:00~24:00 |
| 料金予定 | 平日60分1,200円~120分1,700円、土日・祝日60分1,300円~120分1,800円、延長30分300円 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり |
| レディースDAY | 月1~2回開催予定 |
| 公式サイト | https://anytime-sauna.com/ |
いつでもサウナは、完成前の時点でもコンセプトが明確なプロジェクトだ。新築の大型サウナではなく、地域に残る銀行建築を読み替え、金庫室という固有の空間をサウナに変える。飯坂温泉の歴史ある街並みに、現代的なサウナ利用をどう接続するかが見どころになる。
料金や営業時間、主要設備の計画は公開済みだが、予約方法、男女の通常利用方法、年齢制限、アメニティ、支払い方法などは開業に向けた追加案内をこのサイトでも更新していく。