【岩手・盛岡】竜泉寺の湯グループ「喜盛の湯」が20ものリニューアルで極上の日帰り温泉&サウナへ進化

2026年8月12日、岩手県盛岡市の「天然温泉 喜盛の湯」がリニューアルオープンした。

約2か月の全館休館を経て行われたのは、サウナ、水風呂、外気浴、岩盤浴、休憩エリアに及ぶ「20のグレードアップ」だ。はっきり言う。これは、ほぼ盛岡の竜泉寺の湯である。

竜泉寺の湯を知っている人なら、館内を歩くだけでわかるはずだ。巨大な高濃度炭酸泉、多彩なお風呂、岩盤浴、時間を忘れる休憩エリア、そして容赦のないサウナと水風呂。

あの「竜泉寺に来た」という高揚感が、盛岡でしっかり完成している。しかも今回、最新の熱風バズーカロウリュ、メディサウナ、男女両方のシングル水風呂までやってきた。

岩手に竜泉寺の湯はないと思っていたあなた、盛岡には竜泉寺流の最新スパ「喜盛の湯」がありますよ。

【リニューアル】盛岡で入れる竜泉寺の湯グループ最新サウナ&スパ

喜盛の湯が開業したのは2007年3月6日。2016年にも大規模な改装を行い、盛岡市民のホームスーパー銭湯として親しまれてきた。

その運営グループは、1990年に日本で初めて「スーパー銭湯」と名付けた温浴施設を名古屋市に開業した、スーパー銭湯文化の源流にあたる竜泉寺の湯グループだ。

2000年には高濃度炭酸泉をいち早く温浴施設へ導入し、現在の炭酸泉ブームを広げてきた。だからこそ、喜盛の湯に漂う「竜泉寺らしさ」は本物だ。

多くの人が手頃な料金で、風呂もサウナも岩盤浴も一日楽しめる。そのスーパー銭湯の王道を、岩手の天然温泉と一緒に育ててきた施設なのである。

今回のリニューアルでは、男性浴室に2種類のサウナが誕生し、女性浴室の薬草ソルトサウナには泥パックを導入。男女とも10℃未満の超冷水風呂、サウナ専用シャワー「清めの滝」、拡充されたととのいスペースを備えた。

サウナ以外は男女ほぼ同等のスペックだ。夫婦でも、カップルでも、家族でも、同じ熱量でサ活・温活を共有できる。この公平さも、スーパー銭湯として実に気持ちがいい。

【水風呂】岩手県初、男女とも10℃未満。盛岡にシングル上陸

【画像:20のグレードアップをまとめた館内掲示または全体イメージ】

今回の主役を一つだけ選べと言われたら、まず挙げたいのが超冷水風呂だ。男女両方の浴室に10℃未満のシングル水風呂が誕生した。

両浴室への導入は岩手県初だという。階段を上がった先に待つ浴槽は、まるで冷水の玉座。サウナを出て、わざわざ一段高い場所へまた階段を上がり、自分から一桁台の水へ身を投げる。しかも、しっかり汗を流せば潜水も可能。

身体だけでなく頭のてっぺんまで一気に冷やせるため、熱風バズーカの熱衝撃を瞬間冷却できる。ただ汗を流すにはもったいない。ここではシャワーさえサウナ専用のものがある。新設されたサウナ専用シャワー「清めの滝」。

高い位置から落ちるきめ細かな水を、頭から全身へ浴びる。地肌への当たりが優しく羽織るようなシャワーの感触は、この後の水風呂のためにあえて刺激を減らしている。あくまでも水風呂が主役、黒子のサウナ専用シャワーにまでリニューアルするところ、さすがだ。

【冷冷交代浴もアップデート】水風呂が約20cm深くなってさらに快適に

以前からある水風呂も、今回の改修で水深が約20cm深くなった。取材時は16℃前後で、こちらは身体を包み込むような入りやすさがある。

シングルで鋭く、キンッと冷やし、その足で通常水風呂へ移る。すると不思議。水風呂が柔らかく、クールダウンの時間を長く味わえるのだ。これぞ水風呂のハシゴ。岩手でも、ついに本格的な冷冷交代浴ができるようになった。温度感覚が軽く迷子になるこの不思議な感じがサウナ好きを唸らせる。

夏はシングルまで攻め、冬は通常水風呂だけで穏やかに冷やすのもいいだろう。盛岡は季節の寒暖差が大きいからこそ、2種類の水温を選べる意味がある。岩手の冷気は、もう冬だけのものではない。

【男性サウナ】8連熱風バズーカロウリュ。高温を浴びる最強サウナ

【画像をいれてください:男性・熱風バズーカロウリュサウナの8基の送風装置と座面】

男性側のメインは「熱風バズーカロウリュサウナ」。もともとの大型オートロウリュサウナが、今回さらに武装した。

サウナストーブはMETOSのイズネス2基。壁面には香木に水を流して湿度を保つ「ウォールリュ」の仕掛けが加わり、水に濡れた木の表情と香りが室内をやわらげる。

見た目は、さながらスパメッツァ、サウナメッツァのようなオシャレなシティサウナだ。ただし、体感は恐ろしくサウナー向けである。3段の座面へ腰を下ろすと、正面に熱風装置がずらりと並ぶ。

数えてみた。8基ある。
毎時のオートロウリュでストーンへ水が落ち、立ち上がった蒸気を8連続の熱風バズーカが「ゴォーーー」と一斉に唸りながら運ぶ。ドラゴンの雄叫びのような重低音とともに強烈な熱蒸気が押し寄せる。

取材時は利用者が少なく、扉の開閉もほとんどなかったため、体感は95℃どころではなかった。最上段は100℃の向こう側まで届きそうな熱さで、足元までしっかり熱い。肌がまだらに赤くなる「あまみ」の輪郭がなくなるぐらい、肌まるごと真っ赤に仕上がった。

なるほどシングル水風呂が必要なわけだ。今飛び込みたい。1段目でも十分に高温サウナ好きを満足させる温度。2段目からは挑戦。3段目は覚悟だ。

「少し汗をかこう」ではなく、「今日は熱を喰らうぞ」、そのぐらいのアトラクション感覚でも面白い。サウナはルーティンではなく、エンタメとしても最高だ。特にこのリニューアルはそうだろう。

あっぱれバズーカ。その名前に、誇張はない。

【男性サウナ】サウナの中にサウナ。「medi sauna(メディサウナ)」で静かに蒸す

熱風バズーカロウリュサウナの奥を見ると、もう一枚の扉がある。その先もどうやらサウナ室だ。出た!サウナinサウナ!なぜか嬉しくなる言いたくなるこの仕様。盛岡で出会えるとは。

大きなサウナ室の中へ、瞑想型セルフロウリュサウナ「medi sauna」が新設された。手前が熱風の表舞台なら、奥は自分の呼吸へ戻る楽屋のような空間だ。

室内は照度を落とし、足元のLEDが優しく光をグラデーションする。温度は90℃前後ながら、体感はバズーカの部屋より穏やかで、じっくり長く入りやすい。人が増えて、ドアの開閉があるともう少し穏やかな温度になるだろう。

METOS製ストーブへのセルフロウリュには、ひと工夫ある。決められた場所へ水を注ぐと、枝分かれした細い管を通ってストーン全体へ均等に広がる仕組みだ。

ロウリュに慣れていなくても、一部分だけを濡らさず、きれいな蒸気を立ち上げやすい。関東の竜泉寺の湯でも近年導入された新システムが、はるばる盛岡までやってきた。

「おでんせロウリュ」。地元サウナーも歓喜に違いない。

さらに、サウナinサウナであるため、medi saunaの扉を開けても外気が直接入りにくい。独立した露天サウナのように室温が落ちにくく、セルフロウリュ後の湿度も保ちやすい。

サウナの中へサウナをつくったのは奇抜さではなく、温度・温度の安定という実用性の担保なのだと納得した。武と静、二つのサウナが一室の中でつながった。次はどっちに入ろうか。

【女性サウナ】薬草ソルトサウナに泥パック。サウナで美容デトックス

女性浴室では、スチームサウナが「薬草ソルトサウナ」へ進化した。室内に薬草を吊るし、濃い蒸気へ自然な香りを重ねている。

体感温度は通常のスチーム系より少々高めだ。少し身体を動かすだけで、蒸気の熱が肌へピリッと触れる。スチームだからやさしいだろうと油断すると、しっかり蒸される。

薬草の香りで呼吸を整え、塩を肌へやさしくなじませる。さらに今回は、顔へ使えるきめ細かな泥パックも新設された。ごつごつした泥ではなく、なめらかでしっとりした質感だ。

温かな蒸気で毛穴が開いたところへ、泥に含まれるミネラルを重ねていく。薬草で香り、塩で磨き、泥で包む。汗をかいて終わりではない。湯上がりの肌まで、上質な女性向けのサウナ体験として設計されていた。

既存の高温サウナも健在で、最上段には人目を気にせず入りやすい半個室風の席がある。あれは特等席だ。空いていたら小走りで向かってしまいそうな程魅力的な空間だ。高温サウナで純粋にサウナを楽しみ、薬草ソルトサウナで肌まで整える。

女性側は「熱」と「美容」を選べる2本立てになって帰ってきた。

【外気浴・不感湯】冷・冷・無。副交感神経優位のととのいの先へ

水風呂の後に向かう、ととのいスペースも拡充された。露天には身体を横にできるチェアやデッキチェアが増え、男女ともに同設備。外気浴の選択肢が広がっている。

盛岡の風を受けながら横になる。夏は風が熱を逃がし、冬は外気そのものが第三の水風呂になる。季節を肌で感じられるのが、東北の外気浴の強さだ。

さらに夏季は、内湯や露天の一部が人の体温に近い不感湯になる。寝ころび炭酸泉まで不感温度で楽しめるため、シングル、通常水風呂、不感湯という三段階の温度グラデーションが心地よすぎる。

冷冷交代浴の先に、温かくも冷たくもない、無心の不感状態へ没入。温浴のゾーンに入れる瞬間が不感湯だ。何も考えなくていい。セルフ出家風呂。これぞ不感湯。

ちなみに、冬季は季節の湯が、あつ湯へ変わる。さすが盛岡だ。冬の熱湯は夏のシングルより重要かもしれない。

【天然温泉】地下1,352mの湯。最後は天然温泉の露天風呂へ

サウナの進化が目立つ今回のリニューアルだが、喜盛の湯は名前の通り天然温泉施設である。地下1,352mから湧く天然温泉を、広い露天岩風呂で楽しめる。

高濃度炭酸泉、寝ころび炭酸泉、美泡の壷、シルク風呂、スーパー電気風呂など、お風呂は全11種類。サウナを何セット重ねても、最後に戻りたくなるのはやはり湯船だ。

シングルで締めて帰るのもいい。ただ、盛岡まで来たなら、最後は天然温泉へ浸かってほしい。激しい熱風と冷水でもて遊んだ身体を、地中深くから届いた湯で労る。一日の最後に温泉があると、サ旅と温泉旅行が共存できる。最高な日帰り温泉ツアーだ。

【岩盤浴・コワーキング】風呂の合間に、仕事まで進む

岩盤浴エリアには、縦列型のコワーキングブースが9席新設された。隣り合って横一列に座るのではなく、前後方向へ並ぶため、作業中に隣の視線が入りにくい。それだけで、集中力は意外と変わる。

各ブースには照明、USBポート、コンセントを完備。ノートパソコンとスマートフォンを同時に充電でき、2つのデバイスを広げても余裕がある。

スパ×ワークができるスパワークス向けの設備は、やっぱり竜泉寺の湯系列だ。充電可能なカウンター席も別途あるため、短い作業はカウンター、腰を据えるなら個別ブースと使い分けられる。

岩盤浴エリアには5種類の岩盤房と、約5,000冊のコミックも完備。仕事をして、岩盤浴へ入り、気になるコミックに目を通して、また仕事へ戻る。出社でも在宅でもない。これぞスパワークである。

大汗汗蒸幕、アロマ岩塩房、アロマゲルマ房、女性専用アロマ美宝石房、アロマ七色石房と、岩盤浴は全5種類。火照った身体を自然の風で休ませる屋外のクールダウンテラス、テレビ付きリクライニング、畳の休憩所も引き続き利用できる。

入浴料へ岩盤浴料金500円を加えても、一日滞在できる設備としてはかなり手頃だ。平日なら合計1,400円。休みに来たのに少しだけ仕事がしたい人にも、仕事を理由に一日風呂へいたい人にも、使い勝手がいい。さらにコスパ最強の一日になりそうだ。

【湯上がりアメニティ】最後の一手は、男女とも高級ドライヤーReFa

リニューアルは、浴室を出た後まで続いている。男女両方の脱衣室へ、高級ドライヤー「ReFa」が導入された。熱風バズーカの後は、上質な風で髪を乾かす。

女性側のパウダールームには、化粧水と乳液に加えてヘアクリームも用意された。薬草ソルトサウナと泥パックで肌を整え、ReFaとヘアクリームで髪まで整える。美容サウナの出口として、きれいに一本の導線がつながった。

サウナへ入って終わりではない。身支度を整え、気持ちよく館外へ出るところまでが喜盛の湯のリニューアルである。

【料金】20個も進化して、まだ千円札でお釣りが来る

これだけのリニューアルを行い、平日の大人入浴料は900円、土日祝でも950円。もちろん値上げはした。それでも、千円札一枚でお釣りが戻る。

男女とも10℃未満の水風呂があり、男性には8連熱風バズーカとセルフロウリュ、女性には薬草、塩、泥パックがある。天然温泉と高濃度炭酸泉へ入り、露天で外気浴までできる。

東京ならサウナだけで1,500円を超えても不思議ではない内容だ。ところが喜盛の湯では、お風呂もサウナもまとめて1,000円未満。やっぱり安い。熱風も猛烈だが、コストパフォーマンスも負けていない。

【営業時間・施設概要】天然温泉 喜盛の湯

施設名 天然温泉 喜盛の湯
リニューアル日 2026年8月12日(水)
住所 岩手県盛岡市南仙北1丁目18番50号
営業時間 朝6:00~深夜2:00(最終受付 深夜1:30)
入浴料金 大人 平日900円/土日祝950円
アロマ岩盤浴 大人500円(中学生以上、岩盤浴衣・大タオル付き)
お風呂 天然温泉露天岩風呂、高濃度炭酸泉、寝ころび炭酸泉、美泡の壷、シルク風呂、不感湯、スーパー電気風呂ほか
男性サウナ 熱風バズーカロウリュサウナ、瞑想セルフロウリュ「medi sauna」
女性サウナ 遠赤外線オートロウリュサウナ、薬草ソルトサウナ、泥パック
水風呂 10℃未満の超冷水風呂、通常水風呂
岩盤浴 大汗汗蒸幕、アロマ岩塩房、アロマゲルマ房、女性専用アロマ美宝石房、アロマ七色石房
館内設備 岩盤浴専用休憩スペース、約5,000冊のコミック、9席のコワーキングブース、クールダウンテラス、ReFaドライヤーほか
アクセス JR東北本線「仙北町駅」から徒歩約15分/無料駐車場約200台
公式サイト https://kimorinoyu.com/

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